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【管理職の悩み解決シリーズ #1】27歳で初めてリーダーになった私が直面した3つの壁と、その乗り越え方

はじめに

「リーダーになったはいいけど、何から始めればいいんだろう...」

27歳の春、私は銀行のシステム子会社でチームリーダーに任命されました。オープン系システムの開発プロジェクトを任され、2名の後輩を指導しながら、自分自身も設計・開発業務を担当する日々。

いわゆる「プレイングマネージャー」としてのスタートでした。

当時の私は、技術者としての自信はあっても、人を導く経験はほとんどありませんでした。今振り返れば、若手リーダー特有の「壁」にぶつかっていたのだと思います。

この記事では、20年以上の管理職経験を持つ私が、最初のリーダー時代に直面した課題と、その解決策をお伝えします。

壁その1:「プレイヤー」と「マネージャー」の両立

直面した問題

リーダーになった直後、最も苦しんだのがこの問題でした。

  • 自分の開発タスクに集中していると、後輩への指導が疎かになる
  • 後輩の相談に乗っていると、自分の作業が進まず残業が増える
  • 結果、自分が一番長時間労働になってしまう

「自分でやった方が早い」という誘惑に何度も負けそうになりました。

乗り越えた方法

1. 自分の時間を3つに分ける

1日の時間を明確に区切ることにしました。

  • 午前中(9:00-12:00):自分の開発作業に集中
  • 午後前半(13:00-15:00):チームの進捗確認、後輩への指導
  • 午後後半(15:00-18:00):自分の開発作業、または突発対応

この時間割をチームメンバーにも共有し、「午前中は緊急時以外は声をかけない」というルールを作りました。

2. 「教える時間」を投資と考える

最初は「教えている時間がもったいない」と思っていました。しかし、ある先輩から言われた言葉で考えが変わりました。

「今1時間教えれば、来月から10時間分の仕事を任せられる。どっちが得だと思う?」

この視点で考えると、指導は「コスト」ではなく「投資」なんですよね。

実際、最初の3ヶ月は大変でしたが、半年後には後輩が自立して動けるようになり、私の負担は大幅に減りました。

壁その2:年上の後輩への接し方

直面した問題

2名の後輩のうち、1名は私より3歳年上でした。

技術力では私の方が上でしたが、年齢が上の相手に指示を出すことに、当初は強い抵抗がありました。

  • 指示が命令口調に聞こえないか気になる
  • 年上だからと遠慮してしまい、必要な指摘ができない
  • 相手も複雑な気持ちを抱えているのでは、と考えすぎる

乗り越えた方法

1. 最初に正直に話す

思い切って、1対1の場で本音を伝えました。

「正直、年上の方に指示を出すのは初めてで戸惑っています。でも、プロジェクトを成功させるために、お互いプロとして協力したい。何か気になることがあれば、遠慮なく言ってください」

この会話で、お互いの距離が一気に縮まりました。相手からも「逆に気を遣わせてしまって申し訳ない」という言葉をもらい、フラットな関係を築けました。

2. 敬意と役割を分ける

人としての敬意と、役割としての責任は別物だと割り切りました。

  • 日常の会話では敬語を使い、人生の先輩として接する
  • 仕事の指示や判断では、リーダーとしての責任を果たす

この使い分けができるようになってから、関係性が非常にスムーズになりました。

壁その3:「完璧主義」からの脱却

直面した問題

初めてのリーダーという立場で、「失敗できない」というプレッシャーを強く感じていました。

  • 後輩のミスを恐れて、細かくチェックしすぎる
  • すべてを把握していないと不安になる
  • 結果、マイクロマネジメントになり、後輩の成長を阻害していた

乗り越えた方法

1. 「80点主義」への切り替え

ある日、上司から言われた言葉が転機になりました。

「お前が100点を目指して1人で潰れるより、チームで80点を継続する方が、結果的に良いものができるぞ」

完璧を目指すのではなく、「十分に良い状態」を目指すように意識を変えました。

2. 失敗の経験値を貯める機会を作る

後輩には、あえて少し背伸びした仕事を任せるようにしました。

ただし、以下のルールを設けました。

  • 失敗しても取り返せる範囲の仕事から始める
  • 事前に「ここまでできたら、一度見せて」というチェックポイントを設定
  • 失敗した時は、原因を一緒に分析し、次に活かす

このアプローチで、後輩は安心して挑戦でき、私も「任せる勇気」を持てるようになりました。

今振り返って思うこと

27歳で初めてリーダーになった時、私は「完璧なリーダー像」を追い求めていました。

しかし、20年以上の管理職経験を経て分かったのは、完璧なリーダーなど存在しないということです。

若手リーダーに必要なのは:

  • 謙虚さ:分からないことは認め、学び続ける姿勢
  • 誠実さ:チームメンバーと正直に向き合う勇気
  • 柔軟性:完璧を手放し、チーム全体の成長を優先する判断力

当時の私がもがいた経験は、決して無駄ではありませんでした。その後、10名、20名とチームが大きくなっても、この時期に学んだ基本が土台になっています。

まとめ:若手リーダーへのメッセージ

もしあなたが今、初めてのリーダー職で悩んでいるなら、それは「成長のサイン」です。

壁にぶつかっているということは、新しい領域に踏み込んでいる証拠。完璧にこなせる仕事では、人は成長しません。

大切なのは、一人で抱え込まないこと

  • 上司や先輩に相談する
  • チームメンバーと本音で対話する
  • 自分の弱さを認める勇気を持つ

27歳の私に今、声をかけられるなら、こう伝えたいです。

「大丈夫。その悩みは、成長の階段だから」

次回予告

次回は、「転職者が管理職として成功する方法」をテーマに、外部から入った管理職が既存社員との信頼関係を築く方法についてお伝えします。

30歳で転職し、3年で課長に昇進した際の、社内政治との向き合い方や、信頼を勝ち取るまでの実践的な戦略をシェアする予定です。


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